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イントロダクションストーリー


「ごきげんよう」

「ごきげんよう」

風薫る春。
ここは少女たちの憧れの的、「私立ヴァンセンヌ女学園」。
緑に包まれた小路を、Filles De La Vincennes(ヴァンセンヌの乙女たち)が
身のこなしも優雅に歩いています。
今日は始業式。



た、た、た、たいへんです
一人の少女が、息せき切って走ってきました。
周囲は眉をひそめます。
そんな振る舞いは、ここヴァンセンヌにあっては、御法度です。
ところが──。
続いた発言に、周りもみな、ハチの巣をつついたような騒ぎとなってしまいました。
男の人が、中に、います!



男?

進み出たのは、北御門律子一名、Belle Epine(うるわしき棘)
紅薔薇会の役員で、学園きっての才媛です。
彼女が怪訝に思うのも当然のこと。
ヴァンセンヌに男性などいるはずがないのですから。
「すぐに先生に連絡しないと」
それは当然の処置でしょう。
だから、不意の声に、みなはたいそう驚いてしまいました。

その必要はないわ

進み出たのは瓏仙院理瀬。一名、Soleil D'Ecole(学園の太陽)。
こちらは白百合会の役員で、やはり一目置かれた存在です。
「理事長の認可は取り付けてあるから」
「……どういうことでしょう?」

彼を招いたのは、あたしだもの

理瀬を除いた全員が一斉に振り返りました。
男の人がやってきます。
年のころはみなと同じでしょう。
はにかんだような、困ったような、頼りない笑みを浮かべています。
一見、悪い人ではなさそうですが、乙女たちはスカートの裾が乱れるのも構わず、
悲鳴さえあげて、逃げていきました。
あとに残ったのは、理瀬と律子だけ。

「……すぐにも説明があるでしょうから」
それだけ告げると、律子もきびすを返しました。



風薫る春。
今日は新しい学年が始まる日。
ここヴァンセンヌでは、百を超える春がめぐり、今年もまた、
去年までと同じ春がめぐってくるはずでした。

そこに投じられた、大きな一石が──

「さ、正也さん、行きましょう」
「あ……うん」
「寝癖がついていてよ」
「…………」
「くすっ……初めて見たわ、そんなの」

この物語の主人公、小此木正也クンなのでした。











3月のある寒い夜のこと。
グータラな父親のせいで、膨大な借金を負わされた主人公は、
行くあてもなく街をさまよっていた。

そのとき、数人の怪しげな人物に絡まれている少女を見かける。
それが、瓏仙院理瀬との運命的な出会いだった。
主人公は危ういところで撃退し、理瀬を守りきる。


そんなことから理瀬は主人公のことを見所のある男子と判断し、
とある計画を話してくる。

その計画とは、街でも有名なお嬢様学校“私立ヴァンセンヌ女学園”に、
留学してくれないか
──というものだった。

ヴァンセンヌ女学園の理事会は、“男女共学化”の方針をめぐって、
まっぷたつに割れている
という。
論争は長年続き、もはや事態の収拾は不可能と見た理事長(理瀬の祖母)は、
サンプルとして一人の男子生徒に“留学”してもらい、それをもって
共学化の是非を判断することにした。

そのサンプルとして認められた主人公は、ヴァンセンヌに入ることにするのだが……。



ヴァンセンヌには、“白百合会”と“紅薔薇会”という二つのグループがある。
理瀬は白百合会のリーダーであり、共学に向けて活動していこうとするのだが、
会の役員はそれに反発して、全員が辞めてしまう。
理事会では意見が二分されていても、生徒たちの九割九分は共学に反対だった。

入って早々、先行きの怪しさを感じる主人公。加えて理瀬は主人公に対し、
一つ、隠し事をしていた。
それは、留学を続けるには、一つの条件がある──ということ。
その条件とは、選挙だった。

1学期の最後、主人公の存在の是非を問う投票が、全校生徒の手で行われる。
その選挙で勝利しなければ、主人公は1学期終了の時点で、
放校処分となってしまうのだった。



はたして、女子校にたった一人の男子である主人公は、
生粋のお嬢様──Filles de la Vincennes(ヴァンセンヌの乙女たち)に
受け入れられるのか!?





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